- 2010年1月31日 22:11
- 龍馬伝
さて、第五回。今回はかなり面白かった。濃い所が多かったですな。
黒船の登場で、すべての常識が覆されていき、その覆されていく人々が取る行動が生き生きとしていた。
まず龍馬だが、黒船を見た時のおののき方、見てからの心の揺れ方を見せて、剛胆というイメージの龍馬の人間臭さを出してきましたね。強いだけじゃない、人は弱い所があって、それを乗り越えて行く・・・という成長物語としていいスパイスになった回だと思います。
弥太郎は意見書で高く評価され江戸に行くと思わせるが、御前にさえも呼ばれないその憤まんやるせない状況。出演は少しでしたが、この上昇志向がっつりをかき立てるのによいワンシーン。
桂は先週のつかみ所のない男だったが、黒船の時は食えぬ男を、そして龍馬が訪ねた時の苦悩と「刀を捨てるのか?」とバッサリ切った厳しいリアリストぶり。まさに七変化の「食えぬ男」というのを谷原が好演してますな。今週の一番のシーンだったと思います。
そして土佐藩主御前。誰もが言ってますが、吉田東洋のあの存在感のある顔!
そして半平太が殿様に認められ、攘夷の武士として頭角を現す喜ぶシーンは、今までの武市とは違う一面でよかったのではないかと。(逆に以蔵の佐藤健が何か甘い演技だったなあ・・・)
そして千葉道場。龍馬の率直な疑問に対し、龍馬を破門?にした千葉周吉と重太郎の顔がワンカットずつ入りますが、その苦い顔は龍馬の疑問を少なからず感じており、千葉道場故にその疑問を認めてはいけないという顔でした。これは実によかったワンカットでしたね。
黒船来航による激動の状態を上手く締めていったのが、今回随所に差し込まれていたコメディ部分。
龍馬が逃げるシーン、弥太郎が加尾に時勢を話すシーン、佐那の金つばシーン、佐那と重太郎のシーン。佐奈の金つばはどちらかといえばツンデレシーンですが、その後の重太郎のシーンに生きてくる上、佐奈と重太郎のシーンがあってこそ最後の千葉道場のシーンの重さに繋がるわけで、効果的に入れたなー、と思いました。「俺が金つばが好きなのを知って・・・」というのは、「三谷っぽ!」と思いました。
でも、個人的には弥太郎のコメディ部分が素晴らしかった。香川照之のさらっとしたツッコミが、弥太郎の加尾と時勢に対する熱さ、子供達はもうどうでもいいという感じを出すよいシーンだったと。
あと、最後5分の龍馬が千葉定吉にぶつけた疑問ですが、もしかしたら2話の「俺は人の心が何もわかっちょらん!」にリンクさせてくるのかな?と思ったのは私だけ?
佐那が定吉と重太郎には話してはいけない、と言っていながら言ってしまう龍馬。そして破門?されてしまい、江戸に送り出した父親と姉の顔を思い出し後悔する龍馬。第2話で痛感した事を龍馬は忘れてるわけですね。
次の回ぐらいで、佐那を絡めて「俺は成長していない」と悩むようなエピソードを入れてくるのか、知っていながらも口に出さずにいられないor行動せずにいられないというのは龍馬の真一本な性格である・・・という所を表すエピソードにするか、それともなーんにも描かないか、どれが来るのか楽しみです(多分3番目なんだろうけどな!)
あ、それと徳川慶定で小須田康人登場。ちょっと驚いた。うつけ者役が、「朝日のような夕日をつれて」の時の社長役と被って見えたのはなぜだろう(笑)
まあ、今回突っ込むとしたら、冒頭の黒船来航の報告を受けてる時、報告を受けるとカメラがカン!カン!とフレームを切ってアップになっていくんですが、その報告とアップが全然合ってないんですよ。言葉(音)と映像が無意識にシンクロしないと気持ち悪いというのが分かるダメダメな演出でしたね。
さて、来週は生瀬演ずる吉田松陰登場。顔力と演技が神がかる生瀬の演技に期待。
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